強烈な残暑のなか春ねぎの定植をしました

強烈な残暑の中、4月後半~5月上旬収穫予定の春ねぎの定植を行いました。

品種はトキタ種苗の陽春の宴(TSX-662)です。この品種は最高峰の晩抽性を有していて、5月の連休までほとんど抽苔しないという期待の新品種です。晩抽の春ねぎは価格が安定しているので、しっかり抑えておきたいところです。

カンカン照りで気温は35度近くなる中でも定植作業はかなり身体に堪えますが、なんとか目標の2反分を定植することができました。終わった頃には暑さでバテてヘロヘロです。

さて、通常春ねぎの定植は7月までに行うことが一般的ですが、私がねぎを栽培している千葉県柏市では、春ねぎは8月下旬~9月定植が多いです。

いくつかの栽培マニュアルを見ても、この時期に定植する作型が記載されているものは見たことがありませんので、ひょっとしたら珍しい作型なのかもしれません。

もちろん作型によるメリット・デメリットはありますので、万能という訳ではありませんが、上手く使うと良い作型だと思うので、紹介したいと思います。

【メリット】
・畑での夏越し不要(病気リスク低く欠株がでない、草取り等の管理作業も不要)

【デメリット】
・育苗が難しい(ハウスで夏越しをしなければならない)
・定植時期に天候不良等で定植がずれ込むと生育が間に合わないリスクがある

夏越し不要というのが一番のメリットですね。

私が今年の7月に定植した春ねぎは定植日に梅雨明けしてしまい、乾燥で欠株が発生してしまいました。8月・9月定植であればこういったリスクは減らせますね。

一方で育苗はとても難しい(らしい)です。らしいが付くのは私は自分で育苗をしていないからです。

私は苗屋さんからねぎ苗を購入していますので、育苗は苗屋さんに丸投げです。なので私はリアルには体験していないのですが、話を聞くととても大変だとのことです。
ハウスの温度が高いので、扇風機回して換気しているというような話も聞きました。
プロの苗屋さんでも失敗して廃棄する苗がかなり多いそうなので、育苗が難しいというのはひとつ大きなリスクですね。
今回の苗もヘロヘロで状態は良くないです。

極論、畑で夏越すか育苗ハウスで夏越すかの違いで、どちらの方が生存率が高いかで判断するのも一つあるかもしれませんね。

私が栽培をしている地域は利根川沿いの畑で地力が高く、ねぎ栽培に適していることから多少定植が遅れても4月出荷の春ねぎが間に合います。そういった地域性もあってこのような作型が一般化したのかもしれません。

余談ですが、2年前に10月の台風で畑が1週間水没していた時も8月定植のねぎは復活して、4月出荷に間に合いました。
畑の相性によって合う合わないはあるかもしれませんが、畑での夏越しが上手くいかない方は、試してみると良い作型かもしれませんね。

このまま無事に成長してもらいたいものです。

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