株式会社マツモトにネギの調製機械の見学に行ってきました

私はこれからネギの栽培を始めますが、それに伴ってネギ用の機械が必要になります。初年度は最低限の投資で済ませようと思っているのですが、ネギの皮剥き機と根葉切り機は大幅に効率化を図れるので、初年度から導入を検討しています。

そこで、ネギの調製機械を作っている株式会社マツモトに行って機械を直接見せていただくことにしました。

株式会社マツモトは群馬県高崎市にあり、ネギ関係の機械を初めとして様々な野菜関係の機械を作っている会社です。

株式会社マツモト 公式ウェブサイト(外部リンク)

研修中にどこのネギ農家に行ってもこのマツモトの調製機械を使っていましたので、ネギの機械を買うならここしかないと思い会社に電話したところ、社長自らが機械の見学案内と説明をしてくださるとのことで快諾していただけました。

柏から高速道路に乗って約2時間、朝の時間帯で道路が混んでいましたが丁度いい時間にマツモト本社に着きました。到着すると早速社長が出てきてくださりました。するとアッとした顔をして私が誰かということに気付いてくれました。

実はマツモト社長とは一度お会いしたことがあります。昨年11月に埼玉県白岡市のネギ農家・関田農園様へ見学に行った際にこの社長がいて説明をしてくださったのです。(関田農園様の見学記事はこちら

一見学者である私を覚えているとはさすが社長ですね。私はあまり人の顔と名前を覚えるのが得意な方ではないので見習いたいと思います。

さて、早速機械の実物を見ながら説明をしていただきました。

最初に少し触れましたが、私はネギの皮を剥きと根葉切りの2つの作業を機械化したいと思っているので、この2つの作業に関する機械を見せていただきました。

ここで問題なのですが、この2つの作業がを1台の機械で行う方法と、別々の機械で行う方法があるため、どちらを選択するかを決めなければなりません。

まず、2つの作業を1台の機械で行う方法ですが、これはベストロボと呼ばれる機械を使います。

長ネギ用 半自動根葉切り皮剥き機 ベストロボ MB-1DⅡ型

(株式会社マツモト 公式ウェブサイトより引用)

この機械はネギの皮剥きと根葉切りを同時に行う機械です。2人1組で作業し1人がネギを置いて根葉切りを行い、もう1人が皮剥きを行います。

私の研修経験上、大規模ネギ農家のほとんどはこのベストロボを使っています。2つの作業を1台で行うことができるので、根葉切り後に皮剥き機へネギを運ぶ必要がありません。メーカーもこれが一番効率が良いと推奨していますし、皮を剥く人の熟練度が高ければかなりのスピードが出る機械なので、作業者の熟練度が高ければまずこの機械を選ぶ方が多いと思います。

ただし、ベストロボには人間が2人いないと作業ができないという欠点があります。常に2人揃う環境でなければ効率的に運用することはできません。また、2人1組の作業となるため片方の作業スピードが遅いと全体の作業スピードが低下してしまいます。このため、作業者にはそれなりの熟練度が求められます。価格はコンプレッサー込みで大体定価で230万円くらいだそうです。

一方、皮剥きと根葉切りを別々の機械で行う方法についてですが、こちらは皮剥き機と根葉切り機を使用します。

回転ノズル式 長ネギ専用皮剥き機 エコパワー MP-R型

根葉切り機(長ネギ用) スーパーきり子 MNCSP-DXL型 MNC-DXL型

(株式会社マツモト 公式ウェブサイトより引用)

ベストロボとの比較になりますが、まず、根葉切りをした後に皮むき機までネギを運ぶ作業が必要となりますので余計な工数が発生します。これがベストロボとの大きな差です。

ただ、ベストロボより良いところとして、まず、1人でも作業が可能です(別々の機械なので)。また、作業効率も個々のスピードがそのまま反映されるので、ベストロボにように遅い方のペースに合わせる必要はありません。自分のペースで作業が可能ですので、未熟な作業者がいても全体の効率低下は抑えられます。さらにベストロボと比べて価格が安く、大体定価で160万円くらいのようです。

以上のとおりこの2通りのやり方は一長一短のため、自分のスタイルに合ったものを選択しなければなりません。

正直、私もまだ悩んでいて決めかねているところなのですが、現時点では後者の2つの機械を使う方が良いかと思っています。理由としては、まだ駆け出しで小規模なので作業は1人でできる方が小回りがききますし、投資も抑えられます。

また、これは余談ですが、最近色々な大規模農家の方の話を伺ってみると、意外にベストロボより機械2つの方が作業効率が良いという話も耳にします。ベストロボを持っていて今年から機械2つに切り替えたという方も実際にいます。別の農業法人の方に相談した際にも機械2つを勧められたこともあります。

どちらを選択するかはその農家のスタイルによって変わるので、どちらが良いとは一概に言えませんが、今の私には機械2つの方が合っていそうです。

なんだかこの記事を書きながらどっちにするか決まってしまったような気がしますね(笑)

いずれにせよ、4月に認定新規就農者の認定を受けるまでに決めなければならないので、早めに決断したいと思います。

ちなみにマツモト製の機械の購入にあたっては、メーカー直販は行っていないので農業機械代理店経由で購入する必要があるとのことです。

結局社長が1時間以上付きっきりで機械の説明をしてくださりました。一つひとつの機械の特徴がわかりましたので、高崎まで見学に行って良かったです。社長には感謝です。

見学は午前中で終わったのですが、せっかく高崎まで来たので近くにある伊香保温泉で湯に浸かってきました。足が伸ばせるお風呂は疲れが取れますね!

機械の見学ついでにリフレッシュもできたので、明日からまた頑張っていきたいと思います。

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