日本国内で唯一の日刊農業専門誌である日本農業新聞は、農業関係者にとっては欠かすことのできない新聞です。
農業に関する最新ニュースが掲載されていますので、農業の情報収集の基本は日本農業新聞を読むことであると言えるでしょう。
本記事では、日本農業新聞の内容と購読方法について紹介していきたいと思います。
日本農業新聞ってどんな新聞?
JAグループ(農協)が発行する日刊紙で日刊34万部が発行されています。
主な読者層
・農家
・JA役職員
・関係省庁・団体・地方自治体
・農業関連企業
・生協
・量販店など
農業関係者を中心に幅広い層に読まれている新聞です。
記事の内容
農業の基本から専門的なニュースまで多様な記事が掲載されています。
農業に関する基本的なニュース
・農政の動向
・農業経営
・技術情報
・流通、市況情報
・消費動向
・JAグループ(農協)の取り組みや事業
消費者向けの関心が高いニュース
・食の安全・安心
・農産物直売所
・地産地消
・食農教育
・地域の農業イベント
専門的なニュース
・ニュースを専門紙の記者の視点で掘り下げた解説記事
・海外の農業に関わる「海外のページ」
・スマートアグリと呼ばれるAI・IoT技術を活用した最新技術
新聞記事の論調
発行元がJAグループ(農協)であることから、基本的には国内農業および農業者を保護する立場をとっています。
このため、国内農業の自由化や規制緩和に対しては反対の論調であることが多く見受けられます。TPP(環太平洋連携協定)やFTA(自由貿易協定)による自由貿易協定も国内農業の脅威になるとして反対の論調です。
国が推し進める農協改革については若干否定的な立場ではありますが、JAの自己改革を通じて改革を行うということで協調的な論調が見受けられます。
一方で農業の先端技術活用や担い手支援には積極的な立場であり、最新情報の紹介記事が頻繁に掲載されています。
購読のメリットと注意点
農業の最新情報をスピーディに得ることができることが最大の購読メリットでしょう。何といっても日刊紙ですから、毎日最新情報を仕入れることができます。
特に農政・市場の動向や最新技術に関する情報を素早く得ることができる点は、非常に大きなメリットになります。
また、JAグループ(農協)の全国ネットワークから情報が集まってきますので内容も充実しており、かなり実践的な記事となっています。
ただし、前述のとおりJAグループ(農協)が発行元となっているため、農業保護の観点から記事が保守的な論調になっている傾向あります。このため、農家は独立経営するべきであるだとか、規制緩和を推し進めていくべきだと考えている方には記事の論調が合わないかもしれません。
ですが、最新の農政動向、技術情報、流通・市況情報、消費動向等、農業経営に役立つニュースはしっかり織り込まれていますので、情報収集と割り切って読む分には問題ないでしょう。
紙面と電子版(インターネット記事)について
日本農業新聞は紙面と電子版(インターネット記事)の2種類の発行媒体があります。
紙面
日本農業新聞のすべての記事を見ることができます。
紙面の購読料は月額2,623円(税込)(北海道地域は日曜休刊で月額2,520円(税込))で最寄の新聞販売店から毎朝自宅へ配達されます。
電子版(インターネット記事)
電子版は紙面記事の一部をインターネットで閲覧することができます。
電子版の購読料は無料ですので、紙面の購読を検討している方はお試し記事として見てみるとよいでしょう。
また、電子版記事のメリットとして動画でニュースを見ることができます。紙面では見ることができない最新機械の実演や、季節の野菜を使ったお料理教室まで幅広い動画ニュースが無料で提供されています。
紙面と電子版どちらを見ればいい?
無料の電子版記事だけでもかなりの情報量がありますので、なんとなく農業に興味がある方やライトな情報だけでいいという方は、電子版だけでも十分だと思います。
一方で紙面には電子版に記載されていない重要な記事が多数掲載されています。農業関係のプロである方、本格的に農業の情報収集をしたい方は紙面を購読することをお勧めします。
また、農業は作業で新聞紙を使う機会が多いので、読み終わった新聞紙を農作業で利用することもできます。
紙面はどこで買える?
基本的に日本農業新聞は、コンビニ等の小売店では販売していません。購読にあたっては月単位での購読申し込みが必要となります。
主な購読申し込み方法は以下の3通りです。
① インターネットでの申し込み
② 電話での申し込み
③ JA店舗で申し込み
インターネットでの申し込み
一番早くてラクなのはインターネットによる申し込みです。
以下の申し込みフォームにアクセスして、氏名、住所、電話番号、メールアドレス、支払方法を入力します。
申し込みフォームでの入力が完了したら、数日後に最寄のJA店舗または新聞販売店から購読開始日と支払方法についての確認連絡があります。確認がとれれば購読は手続き完了です。
電話での申し込み
パソコンやスマートフォンが苦手な方は電話での申し込みがお勧めです。
以下の電話番号に電話をすることで申し込みができます。
日本農業新聞 申し込み窓口 TEL:0120-101630(9:30~17:30 土日祝日を除く)
JA店舗での申し込み
農業関係者等でJAとお付き合いがある方は、最寄のJA店舗の窓口で申し込みをするのもよいでしょう。
また、代金を口座引き落としにするにはJAバンクの貯金口座が必要となります。JAバンクの口座を持っていないけど代金を口座引き落としにしたい方は、最寄のJA店舗で口座開設と新聞購読の申し込みを行いましょう。
なお、口座引き落とし以外の支払方法は、新聞販売店による集金のみとなります。
最寄のJA店舗は以下のサイトで検索できます。
解約について
購読を中止したい場合は購読申込みをしたJA店舗または新聞販売店に解約の連絡をしましょう。
購読期間についての注意点
購読にあたっては月単位の申し込みとなるため、月の途中での購読開始および解約はできませんのでご注意ください。
購読開始の例:4月15日に申し込み⇒5月1日から購読開始
解約の例:5月10日に解約申し込み⇒5月31日で購読終了
電子版はどうやって読むの?
以下のサイトにアクセスすれば、電子版の記事が無料で閲覧できます。
ただし、電子版の一部の記事は会員登録をしなければ全文を見ることができません。
会員登録は無料なので、メールアドレスがあれば簡単に登録フォームから会員登録ができます。
しつこい勧誘や迷惑メールなどは一切ありませんので、安心して登録できます。会員登録は以下のサイトからできますので、電子版を最大限に活用したい方は登録をお勧めします。
まとめ
ポイント①
最大のメリットは農業の最新情報をスピーディに得ることができること
ポイント②
購読媒体は農業関係のプロは紙面、ライトな方は電子版がお勧め
ポイント③
購読申し込みはインターネットが早くて便利
コメント
凄いわかりやすいです!
ためになりました!
電子版がいいかなぁ、と思いましたが、農家は意外と新聞紙使う機会、多いかと思います!
だから、紙面がよいかなぁ。
農業はよく作業で新聞紙を使うので、紙面にはそういったメリットもありますね!
私は紙面を購読していますが、電子版と比べて情報量が多いので個人的には紙面がお勧めです。