さて、今日で1週目の農業者養成研修が無事終了しました。
いや~、疲れましたね。研修自体は簡単な作業だったのですが、まだ慣れない生活と作業の連続のため、夜の時間帯は非常に眠いです・・・。
しかし、これくらいで根をあげていては話になりませんので、少しずつ体を慣らしていきたいですね。
2018年4月11日 鍬の使い方
農場実習で鍬(クワ)の使い方の研修を行いました。ひたすら鍬を使って畝(ウネ)を立てる研修でした。人力で畝を立てるのもなかなか体力が必要で大変な作業でした。
ですが、何より大変だったのは、風が異常に強かったことです。
台風並みの風の強さで、立っているとよろけるくらい煽られるうえに、畑の砂が舞い上がって、目は開けてられない、口はジャリジャリ、耳の中も真っ黒と散々な状況でした。
鍬での作業も大変でしたが、それ以上に強風が辛かったため、まるで自然の厳しさを学ぶ研修のようでした・・・。
農家は自然が相手の仕事ですから、この程度の荒天は慣れないといけませんね。(農家の人は、こんな風の強い日に作業しないと思いますがそこは気にしてはいけません!)
また、この日は、研修用に栽培したイチゴの収穫体験を行いました。
収穫したイチゴは、そのまま美味しくいただきました。小ぶりでしたが、甘くてとても美味しいイチゴでした。研修用に栽培した農産物を食べられるのは、研修生の特権ですね(笑)
2018年4月12日 農業機械体験研修
この日は、千葉県緑区にある研修施設でトラクタ、耕運機、刈払機を実際に使用する体験研修がありました。
まず、最初に農業機械を安全についての講義がありました。農業機械は大変便利ですが、その一方で危険も伴います。一歩間違えれば死につながることもありますので、扱いには十分注意するようとのことでした。
講義の途中で、機械で大怪我をした画像(コンバインで指が飛ばしたり、刈払機で足の甲を切った画像)を見せられて、かなりビビリました。想像するだけでゾワゾワしますよね・・・。機械を使用する際は、細心の注意を払わなければなりません。
その後、実際に圃場に出て、トラクタ、耕運機、刈払機を実際に使用しました。
耕運機は、バックをする際が一番危険なので注意しろとのことでした。バックをする際には、アクセルを弱めてクラッチを少しずつ押していくことが必要だと教わりました。また、前進する際も突然前に向かってスピードが出ることがあるので、注意が必要とのことでした。
刈払機は、時計で例えると、12時から9時の方向に向かって刈刃を振らなければ危険だと指導されました。これは、キックバックと呼ばれる現象が発生した際に刈刃が思わぬ方向に振れてしまい、非常に危険なためだそうです。
また、刈払機は右足を前に出して左足は後にして立たなければ危険だということも説明されました。その他にもケガの原因としては、作業中に滑って転ぶことが挙げられるので、靴の裏に滑り止めを付けるように指導されました。
私はサラリーマン時代、メーカーに勤めていましたが、工場や開発の現場作業はとにかく安全第一と言われてやってきました。そんな中でも工場の機械に挟まれたり、農作業中に機械の下敷きになって亡くなった方がいました。
大きな会社でも労災ゼロに取り組んでいますが、残念ながら世の中の労災がゼロになるまでには至っていません。
安全とは、いくら気をつけても気をつけ足りないものなのです。個人経営の農業では安全に対する意識が低くなりがちなので、特に注意する必要があるでしょう。
2018年4月13日 種のまき方(播種)、苗の水やり
今日は、種のまき方と苗の水やりについて研修しました。
種は、セルポットに培土を2~3回指で押し込んで詰め、そこに種を入れて最後に培土を被せるといった作業でした。
培土は、市販の播種用のものを使用し、開封後、水を含ませて、土を握ったときにダンゴができて触ると崩れるくらいが丁度よいそうです。(水が滴るくらいはNG)
苗の水やりは、苗の状況を見て水の量を判断するように指導がありました。根がまだあまり張っていないようなものは水を少なめにするとか、根が張っていれば水を多めにするとか、いろいろとコツがあるそうです。(先生には「水やり3年」と言われ、3年はやらないとマスターできないと言われました)
また、ハウスの草刈りをしたのですが、その際に先生から雑草の種類によっては、根こそぎ取らなければならない草と、葉の部分だけ刈れば十分な草があると説明されました。草の特性について把握すれば効率よく草刈りができるということですね。
水やり、草刈り、簡単に見えてとても奥が深いですね。農業って面白い!
来週も頑張ります!
コメント
わかりやすい内容で嬉しいです!
今後もお互いに頑張りましょう‼︎