【千葉県立農業大学校】ネギが弱ってしまった理由が判明しました

先日1月9日の記事(学校で栽培しているネギに異変が・・・ )でネギが病気で萎んでしまっているとお伝えしましたが、改めて学校の先生に診断していただいたところ、原因がわかりました!

診断結果は散々な内容で複数の病害虫に起因するもので、小菌核腐敗病、軟腐病、紅色根腐病の3つが発生しているとのことでした。特に目立つのは小菌核腐敗病です。

前回の記事でネギの黒点ができているけどなんだろう?と思っていたものは、この小菌核腐敗病でした。


(前回の画像)


(今回撮影した画像)

小菌核腐敗病は、ネギにできる黒ゴマのような点々(小菌核粒)が軟白部や根を腐らせ、葉先が黄白色に変化し葉全体が枯れる病気です。10月~3月に発生しやすい病気で病原菌が土壌に媒介するため次作にも影響する恐ろしい病気です。

今回の栽培では小菌核腐敗病に対応する農薬は使用していなかったのですが、こんなにあっさり出てしまうとは思いませんでした。研修先の農家からはこの小菌核腐敗病は非常に危険な病気だと何度も聞かされています。周囲に伝染していくうえ、土壌に菌が残ってしまうため、一度発生した圃場では土壌消毒を行うか、しばらくネギを作ることを諦めるしかありません。

土壌消毒は有用な微生物も排除してしまうため、リスクが高いので一概に良いとは言えませんので、本当に嫌な病気です。

それにしても何が原因で発生したのでしょうか?

文献によると冷涼多雨な環境下で発生しやすい病気のようです。対策としては圃場の排水対策を行いことと、農薬を株元に散布してから土寄せを行うことと文献には書いてあります。

秋に長雨が続いていたのでこれが環境面の原因と推察されますが、病原菌はどこから来たのでしょうか。

菌の胞子が別の畑から飛んできて感染したのか、それとも元々学校の圃場に菌がいたのか。

これから先生と相談しながら原因について再度調査してみたいと思います。