世間では10連休のゴールデンウィークということに加えて新天皇即位のお祝いムード一色ですが、それとは裏腹に私にとっては最悪のゴールデンウィークになってしまいました。
先月播種したネギの苗をビニールハウスで育苗していたのですが、ハウスの換気を怠ったことによりハウス内が高温になりネギ苗が全滅してしまいました。
写真ではわかりづらいですが、発芽したての細い苗が高温で焼けてカラカラに干からびて枯死しています。
この時期のハウスが日中高温になることは農業初心者でも簡単にわかることです。私は一体何をしていたのでしょうか。完全に人為的なミスでしっかり換気をしていれば防げた失敗です。悔やんでも悔やみきれません。
ですが、この惨状をいつまでも見える状態にするのが辛かったので、速攻で片づけることにしました。
ただのゴミと化した苗を泣く泣く軽トラに積み込みします。
無心で苗箱の中身をゴミ捨て場に廃棄します。ネギのお墓の出来上がりです。この光景はなかなかエグイものがありますね。
今回ダメになってしまった苗は100箱で1反強分の苗でした。種代、培土代、チェーンポット代もろもろ含めると10万円以上の原材料費がかかっていますが全てパーになってしまいました。また、播種作業の時間は無駄となり、更にダメになってしまった苗の廃棄・片付けに余計な時間を費やすことになってしまいました。
やり場の無い悲しみと怒りが込み上げてきましたが、気持ちを落ち着かせて今回の失敗の原因と今後の対策を考えることにしました。
まず、換気をしなかった原因ですが、これは父が主体となって育苗をしていたため、私の当事者意識が欠けていたことです。ゴールデンウィーク中で私も少し気が緩んでいたため、苗のチェックが疎かになっており異変に気付くことができませんでした。今後は毎日毎朝、私自身の目で育苗ハウスをチェックして適切な育苗を行っていきたいと思います。
また、自分で育苗することそのものがリスクであると感じました。種苗業者から定植前の苗を購入することにより、自分で育苗をしないというのもリスク回避の一手だと考えました。もちろん種苗業者から苗を購入すると原価は高くつきますが、工数削減+育苗失敗リスクの回避というメリットはあるので、原価が高くなっても育苗作業を外注する価値はあると思います。
最近では苗を購入するネギ農家が多くなっていることは耳にしていたので、将来的には育苗を外注しようとは考えていたのですが、今回の一件で育苗は早急に外注する意思が固まりました。
今回の失敗はかなり痛かったですが、この失敗を経験として生かして今後に生かしていければと思います。しばらくは引きずってしまいそうですが・・・(泣)