【千葉県立農業大学校】野菜・花卉栽培の講義とナス・ピーマンの定植実習を受けました

今日は午前中に野菜と花卉についての講義があり、午後からは農場実習でハウスにナスとピーマンの定植を行いました。

ハウスの中はとても暑く、農作業の大変さを実感しました。

野菜栽培概論

まず、種子についての説明がありました。

異なる種子を配合して作られた1代目の種子をF1といい、このF1は、種として強いという特性があり、これを雑種強勢と呼ぶそうです。

実際に販売している種は、異なる種子の配合を何回か行っています。F1同士の配合でF2と呼ばれる2代目の種子を作り、使用されているケースも多いそうです。(四元交配と呼ばれるものです)

花卉栽培概論

花卉の講義では、研修生の中に花卉を希望する人がいなかったため、すべての植物に共通する植物の生理について、花卉を用いて説明していくとのことでした。

まず。花卉農業の販売形態についてですが、ほとんどが切花で6割~7割を占めているそうです。

日本は、切花の大量消費だそうです、北米、EUを含めて3大消費地のひとつとされているそうです。

また、日本人は、農産物に対してはかなり潔癖な傾向にあると説明されました。

例えば、スーパーで真っ直ぐなダイコンと曲がったダイコンが同じ値段で売っていたとします。大抵の人は真っ直ぐなダイコンを買いますよね。

極端な例ですが、このように日本人は見た目をとても重視します。花も同様で見た目の良い綺麗な花でなければ売れないそうです。

生産者もそれをわかっているので、野菜にしろ花にしろ、とにかく見た目が綺麗な農産物を作るために努力をしているとのことでした。

それと、日本人は初物に弱い傾向があるそうです。初競りなどがいい例ですね。初物でないにしろ、他の生産者が出せないような早い時期に出せば、通常の価格より高く売ることができます。

ただし、通常の時期を外して農産物を生産するためには、労力と高い技術が必要になりますので、その点には十分注意しなければなりませんね。

農場実習・ハウスでのナス・ピーマン定植

ハウスで畝を立ててマルチを張り、ナスとピーマンのポット苗を定植しました。

鍬を使用して畝を立てたのですが、想像以上に重労働でした。

ハウスの中の気温は大変高く、サウナのようでした。作業中も滝のような汗が出ていて、暑い時期の農作業の大変さを少し実感しました。これからの時期、熱中症に気をつけなければなりませんね。


(定植後のハウス)

なお、定植の手順は以下のとおりです。

① ハウス内を耕運する。
② 畝幅と通路幅を計測し、ベッドを立てる。
③ 潅水用チューブをベッドの上に張る。
④ マルチを張り、ペグで固定する。
⑤ マルチに定植用の穴を開ける。
⑥ マルチの穴の部分の土を掘る。
⑦ 防虫剤を穴の中に入れて土を混ぜる
⑧ ポット苗を穴の中に入れて土を被せる。

定植後は、ハウスの開け閉めによる温度管理や水やりを行う。

なかなか大変な作業でしたが、実習の内容を忘れないよう、プロジェクト実習で割り当てられた自分のハウスでもトマトの定植をしてみようと思います。

コメント

  1. じゅんちゃんファーム より:

    お疲れ様でした!
    ナスやピーマンの支柱立てはいつ頃する予定ですか?
    僕は、苗の移植後、その流れで支柱立てます。(露地栽培なので、風にやられたら終わりだから…)ハウス内はいつ支柱たてるのかなぁと!

    • 後藤 貴一 より:

      支柱立ては昨日やりました。研修時間の都合で別の日になってしまいましたが、通常であれば、定植後にまとめて支柱立てした方がいいですね!