就職氷河期・シニア世代への新たな就農支援制度が発表されました

日本農業新聞の記事による情報ですが、農水省は、今年春から就職氷河期・シニア世代への新たな就農支援制度を新設する方針とのことです。

【日本農業新聞】50代研修料実質免除 30、40代最大150万円交付 就農支援世代広く 農水省方針(外部リンク)

主な支援内容としては、就職氷河期世代の30、40代に対し年間最大150万円交付 シニア世代の50代に対しては研修料実質免除する方針です。

ただし、受給要件として都道府県が認定する研修機関で研修し、修了後5年以内に認定新規就農者になることが条件となります。
また、前年度の世帯所得が600万円以下という制限がありますのでご注意ください。

就職氷河期世代への就労支援とともに、現状では支援制度が無い50代のシニア世代にも支援策が打ち出されました。

私が農業大学校に通っていた時には、50代の研修生の方は無支援で研修を受けていましたので、50代から就農される方にとっては朗報ですね。

ただ、私が通っていた千葉県立農業大学校の授業料は道具代35,000円+授業料39,600円(月額3,300円×12か月)で計74,600円程度だったので、農業大学校の授業料免除程度の支援では雀の涙ほどの支援でしかないような気もしますが・・・。

民間の農業スクールであれば年間授業料が100万円するようなところもある様ですが、民間のスクールが対象になるかどうかは現時点では不透明ですので、蓋を開けてみれば大したことのない支援制度かもしれません。50代の方は過度な期待は禁物です。

この新制度は2019年度補正予算案が成立後の今年春から実施される見通しとのことですので、対象となる新規就農者の方は動向を注視していきましょう。