【千葉県立農業大学校】就農に向けてネギ農家で研修をしたいと思いました

今日は病害虫防除の講義がありました。講義の中で先生から大変有用なお話をしていただきました。先生のお話を聞いて農業大学校の研修後、ネギ農家に研修へ行きたいと思いました。

講義の中で「農作物は弱く、育てにくい植物である。このことを頭に入れて病害虫防除を考えなければならない」と教わりました。

戦後の近代農業では、収穫しやすいように品種改良された単一作物を広域的に栽培しています。そのような農作物は環境バランスが不安定な植物です。

このため、近代の農産物は自然界で生きていく力が弱いので種をまいただけでは育たず、人の手が無ければ育つことができません。

このことを前提として農作物の病害虫防除にあたらなければならないと教わり、なるほどなぁと思いました。

また、連作障害と輪作についての説明がありました。同じ畑に連続して同じ科の品目を栽培すると病害虫が発生しやすくなるので、できるだけ作付品目をローテーションすることが好ましいという内容です。

ただ、その説明を聞いたときに私は「そんなローテーションなんて耕作面積の広い大農家でなければ難しいのでは?」と思いました。

なので、先生に「輪作はしたくありません。輪作せずに同じところで連作する方法を教えてください」と質問してみました。

すると先生は「近代農業では、農薬の発展により土壌消毒を行えば連作は可能である。農薬のコストはかかるが連作している農家もいる。農業大学校の研修は多種類の品目を広く浅く学ぶところなので、やりたい作物が決まっているのであれば直接農家の元へ研修しに行くのが近道だ」と答えてくれました。

この回答は、私が感じていたことと完全に一致していました。

前々から私が感じていたことを先生が言ってくれたのですが、農業大学校の研修は良くも悪くも広く浅くという感じなので、自分の栽培したい品目決まっておらず、やりたい品種を探すのにはよい研修だと思います。

ただ、特定の作目を深く学べる訳ではありませんので、特定の品目を深く掘り下げたいのであれば、希望の品目を作っている農家の元で研修した方が早いと思います。(ただし、イチゴとメロンについては農業大学校でも専門的に学ぶことができます)

私は長ネギ栽培の大規模化をすると決めていましたので、先生の話を聞いてこれからの就農計画を改めることにしました。

当初、農業大学校で研修を6ヶ月~1年間やろうと思っていましたが、3か月(6月末まで)にして、次は9ヶ月間、ネギの篤農家の元で研修をしてネギの専門技術を身に付けようと思います。

私は作る品目が決まっているので、農業大学校での研修は3ヶ月で十分だと感じました。時間があれば農業大学校で1年間学びたいところですが、研修に充てられる時間は限られていますので、早く実践的な技術を学んだ方がよいと思いました。

時間とお金に余裕がある人は、農業大学校で1年間の研修してもよいと思います。しかし、私はもう31歳ですので年齢的にも金銭的にも悠長に研修している時間はありません。一刻も早く技術を身に付けて就農しなければなりません。

早速明日から研修を受け入れてくれるネギの篤農家を探していきたいと思います。