今日からプロジェクト実習と呼ばれる栽培の実践的な研修が始まりました。
プロジェクト実習の概要
このプロジェクト実習は、農業大学校から露地圃場20アールとハウス1/2棟を与えられ、研修生が自由に耕作するというものです。かなり自由度が高い研修になっており、栽培する作物や方法は研修生が自由に決めることができます。
農機具や肥料などの資材は、学校のものを使用でき、研修生が用意するものは、栽培したい農作物の種・苗だけです。
栽培にあたっては記録を取り、3ヵ月後に研修生全員が研修成果の発表を行います。
私が栽培しようと考えているのは、長ネギ、ホウレンソウ、トウモロコシ、トウガラシ、トマト、クウシンサイ、水菜の7品目です。
では、この7品目を選択した理由について説明していきます。
まず、長ネギ、ホウレンソウについてですが、私は、この2品目を農業経営の柱となる基幹作目としたいと考えています。この2品目については、昔から実家の農家で栽培しており、栽培ノウハウや設備が揃っていますので、まずは、これを柱に農業経営を安定させていきたいと考えています。そのためには、この2品目については、必ず知っておかなければならないという訳です。
トウモロコシ、トウガラシについては、学校から種を支給されたので栽培します。特にトウガラシについては、実がなったら学校から来年育てる分の種を取りたいので、枯らさないように頑張ってくれ言われました。少しプレッシャーがかかりますが、枯らさないように頑張りたいと思います。
トマトは、家でよく買って消費するので、自分で作って食べれば生活費が浮くと思ったからです。
クウシンサイは、圃場が広くてスペースが余りそうなため、簡単にできる野菜を探したところ、他の研修生からクウシンサイを紹介されたので、やってみようと思ったからです。
水菜については、友達から種をもらったからです(笑)
これから夏になるので、自分の作った野菜をつまみにビールで一杯やったら最高そうですね。
後日、プロジェクト実習の計画書を作成するので、計画書ができたら別の記事で掲載したいと思います。
プロジェクト実習・畑の土づくり
プロジェクト実習の第一歩は、土づくりということで、露地圃場に堆肥(牛ふん)をまきました。堆肥の施肥量は10アール(1,000㎡)につき1tが目安だそうです。
(これが牛ふんです。牛のふんを干して発酵させたものです)
研修圃場の面積は2アール(200㎡)となるので、今回の施肥量は200kgとなります。ただ、今回使用する農場は、毎年研修生がたくさん堆肥をするため土が肥えていました。このため、今回は、目安の半分の施肥量でも十分だと先生から教わったので、100kgの堆肥をまきました。
(牛ふんをまいた圃場)
畑の土壌の状況を見て、施肥量を決めるのも大事なことですね。ひとつ勉強になりました。
長ネギの定植実習
午後からは、長ネギの定植の実習がありました。上記でもお話ししたとおり、私は長ネギをメイン作目としてやっていきたいので、非常にピンポイントな実習でした。
定植の方法ですが、チェーンポットと呼ばれる連結した紙の育苗ポットに長ネギを育苗し、それを『ひっぱりくん』という手動の移植機で植えていきます。
育苗ポットを『ひっぱりくん』にセットして引くと、ハイスピードで簡単にネギの定植ができて驚きました。手植えの何倍もの効率を実現しており、移植機の偉大さを実感しました。
(『ひっぱりくん』による長ネギの定植作業)
ただし、先生から1点デメリットの説明がありました。この方法で苗を植えると、チェーンポットの紙が長ネギの根元に残り続けるので、生育が遅くなるというデメリットがあるそうです。
移植機は便利な反面、デメリットもあるため、使用する際には十分注意したいですね。