【千葉県立農業大学校】農業経営と病害虫防除の講義を受けました

今日から座学が始まります。4月~6月の3ヶ月間は、午前中が座学で午後が実習という形になります。

今日は、農業経営概論、病害虫防除概論の2つの座学がありました。私は、農家は経営者という意識を強く持っているので、農業経営概論については特に興味がありました。講義を通じて、しっかり勉強していきたいですね。

農業経営概論

農業経営概論では、経営者としての基本的な心構えと行動指針について講義がありました。戦前の農業は『生業』であったが、戦後の農業では『生業』から『経営』への転換が求められるようになった。このため、農家にも経営者としての意識を持つ必要があると説明されました。

そのためには、経営ビジョンや中長期経営計画を明確にしておくこと、家族経営の場合は給料や休日、労働時間などを明確にしておくことなどが必要であるとのことでした。

これらを明確にするためには、農業の経営計画を策定する必要があります。

この講義では、実際に自分の経営計画(経営マスタープラン)を作成して、最後の授業で発表することを目標に講義を進めていくとのことでした。

経営マスタープランの記載項目は、以下の項目です。

① めざすべき営農・経営の形
② 経過と現況
③ 目標
④ 課題と計画
⑤ 投資計画
⑥ 目標到達年度

6月5日までに提出とのことでしたので、いろいろ考えてみたいと思います。本ブログで公開しても恥ずかしくなさそうな出来になりましたら、私が作成した経営マスタープランを公開したいと思います。(あまり期待しないでくださいね)

病害虫防除概論

この講義では、病気や雑草、害虫が作物にもたらす影響と、その対策について講義していただけるそうです。

初回は、農薬を使用せずに野菜を栽培した場合、どのような害虫が発生するかについて説明がありました。

キャベツの例ですが、まず、イモムシが発生し、キャベツの葉を食べます。そこにイモムシの天敵である、とても小さい蜂がイモムシの体に寄生し、イモムシを食い尽くしてしまうそうです。また、イモムシは、大型のアシナガバチに食べられてしまいます。

戦前の農業では、農作物を食べる害虫(イモムシ)を天敵(ハチ)が駆除するという自然の特性を生かし、天敵を利用した農業を行っていたため、農薬を使用しなくてもある程度農作物が栽培できたそうです。

ところが近代の農業では、品種改良により作物が環境に対して弱くなっており、天敵の力だけでは栽培ができなくなっています。そのため、農薬などを使用して作物を保護する必要があるそうです。

農業技術の進歩により、収量向上や見た目が良くなってはいますが、それと同時に作物が人間の手がないと育つことができないものになっているということですね。なんだか自然の摂理に反したことをしているような気がしますが、農業は産業という視点で見れば違和感は無いのかもしれませんね。

いずれにしろ、病害虫の防除はとても奥が深そうですね。少しでも多くのことを勉強できるよう、これから頑張っていきたいと思います。