【千葉県立農業大学校】トマトの初収穫です

ハウスで栽培していたトマトがついに初収穫です。2つだけですが、真っ赤な大玉トマトができあがりました。

実がついてからずっと待ち遠しかったですが、ついに収穫できます。


(赤くなったトマト)


(収穫した2つのトマト)

完熟して赤みが鮮やかでおいしそうです(左側のトマトは砂の上に落としてしまったため、色がくすんでいます。病気ではありません)。

ただ、トマトのヘタのあたりが少し割れてしまっています。トマトは水を抑制して栽培している場合に急に水をやると裂果してしまう習性があります。雨の日にハウスを開けっ放しにしてしまったことがあったため、雨水が原因入り込んだことによる裂果だと思います。

割れてしまったトマトは売り物にはなりません。ですが、自家消費であれば問題なさそうです。水を切って栽培していたため、糖度も高そうです(トマトは水をやらずに栽培すると糖度が上がる習性があります)。

ちなみにトマトは市場出荷の場合、少し赤みがかった青い果実を収穫して出荷します。これは消費者の手に渡る間に実が追熟して赤くなるようにするためです。赤く完熟したトマトを出荷すると消費者の手に渡る前に腐ってしまいます。

なので赤い完熟した新鮮なトマトを食べられるのは、トマトの生産者や直売所だけですね。

さて、実際にもぎたてのトマトをかじって食べてみましたが、甘くてなかなかおいしかったです。水を切って栽培した効果が出ているようです。

ですが、裂果が出てしまっていましたので、次回は市場出荷できる形のものを収穫できればいいなと思います。

これからどんどん収穫できると思うので楽しみです。

ちなみにトマトにいくつか病害虫が発生しています。

前回に続きコナジラミと、新たにハモグリバエが発生したので、コナジラミにはモスピラン、ハモグリバエにはプレバゾンフロアブルを農薬散布します。

他にも葉かび病が発生しています。これは病葉を取り除いて様子見です。

6月からの高温多湿の時期には病害虫が多く発生すると言われていますが、その通りになっています。

被害を最小限に抑えるために対策をとっていきたいですね。