今日は今後私が生産するネギの販路開拓の一環として、業務加工用ネギの流通事業を行っているアルファイノベーション株式会社様と商談をさせていただきました。
きっかけは1月に農業事務所主催の見学会でアルファイノベーション様を見学させていただいた際に、ネギの生産に加えて流通事業を行っていることを知ったので、興味本位で今回相談をさせていただきました(アルファイノーベション様の見学記事はこちら)。
正直、私は業務加工用ネギの流通についてよくわかっていなかったのですが、営業担当の方が詳しく説明してくださりまました。
まず、価格は基本的には一定で市場出荷よりやや安価であるが、相場に左右されないため計画が立てやすい・リスクが低減できるといいます。
規格については、市場出荷よりもかなり緩く、曲がりや葉折れも許容されるため選別作業の工数が減り、秀品率も上がります。これについては大きなメリットですね。市場出荷ではB品となるものでも加工用であれば問題無く使用できますし、選別の手間が結構負担になるためこれを省けるのは大きいですね。おそらくこれが加工用の一番のメリットでしょう。
なお、加工用として出荷するには、それなりの数量を継続して出荷することが求められるので、その点については市場出荷より大変かもしれません。アルファイノベーション様の場合は、全国の提携しているネギ農家を利用して数量調整をしているため、ある程度欠品のカバーができるそうなので、そこは良いところですね。
ただ、基本的には欠品は良くないことなので継続的に一定量を出荷できる生産体制を作らなければなりません。
それと営業の方から面白い話をされました。それは「物流を制す者は農業を制す」という言葉です。
なんだか某バスケットボール漫画のセリフみたいですね(笑)
いきなり物流の話をされてなんだろう?と思ったのですが、話を聞いてみるととても重要な内容でした。要約すると、売り先があったとしても商品を運ぶ物流が上手く確保できていないと商売にならないということです。
最近ニュース等で物流業界が人手不足でパンク状態であると耳にしますが、これは農業にも影響しています。トラックが手配できたとしても運賃が高額では儲けになりませんし、そもそもトラックの手配そのものを断られるケースも多いのだそうです。トラックを上手く手配できないが為に商機を逃すケースが多いということですね。
このため、商品を売るためにはいかに自社の物流ネットワークを構築するかがカギになると営業の方はおっしゃっていました。更に具体的に言うと、地元の物流会社を5社くらい確保して上手に使っていくと良いということでした。
正直、物流については全く考えたことがなかったので寝耳に水でした。販路開拓も大事ですが、それを実現するための物流構築の必要性に気付きました。これから販路開拓と並行して物流会社ともアポイントを取ってみたいと思います。
少々話が脱線しましたが、本題に戻します。
アルファイノベーション様は私のような小さい規模の経営体とも取引が可能ということで、試しに生産予定のネギを何割か出してみないかというお話をいただけました。正直市場出荷だけでは面白味が無いですし、上手くいくかどうかはわかりませんが、せっかくのご縁なので試しに加工用でネギを一部出荷してみたいと思います。
ただし、そのためにはこれからしっかりしたネギを生産していかなければなりません。新しい販路への出荷という目標もできたので、今まで以上に気合を入れてネギを生産していきたいと思います。