農協の出荷組合から破門される

このたびJAの出荷組合から破門されました。

4年前の新規就農時は全量、JAの出荷組合経由で市場に出荷をしていましたが、ここ数年は販路の拡大により、出荷組合への出荷量は減少していました。

出荷組合には全量出荷ルール(他への出荷はNG)という規則があり、最初はそれを守っていましたが、それでは利益が少ないため、自分で販路を拡大して好き放題やっていたところ、出荷組合内の長老グループの目についたようで、出荷組合をやめるよう通達されました。

とりあえず組合長には、積立金等をキッチリ返して貰えればやめると伝えました。他の若い組合員も私と同じような状況なのでやめる方向のようです。

私は他の取引先が充実していますし、出荷組合は泥船にしか見えなかったので、やめることについてはノーダメですが、高齢化で組合員数、出荷数が激減する中で若手組合員をやめさせて将来どうするつもりなのかという疑問しか残りませんね。

全量出荷ルールも時代遅れのように感じます。きっとこの出荷組合は老人達がいなくなったら消滅するのでしょう。

出荷組合という形態そのものは素晴らしい仕組みだと思いますが、私の加入していた出荷組合は時代の流れに対応できず、消滅する運命なのでしょう。

祖父の代で結成された出荷組合が廃れていくのは残念で仕方ありません。
せめて残った老人達が少しでも長く元気に出荷を続けてくれることを祈るばかりです。

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コメント

  1. ななし より:

    独占禁止法には抵触しないのかな?

    • 後藤 貴一 より:

      グレーゾーンだと思います。裁判すれば勝てるかもしれませんが、そこまでするメリットも無いと思いました。

  2. 茶々 より:

    最初の頃は出荷組合で出荷できていたからこそ生計を立ててたと思うんですけど…
    あと全量出荷の契約結んでるなら普通に契約違反では?
    自分の利益だけを考える典型的な例ですね。
    JAがどんな組織か調べてみると良いと思いますよ。

    • 後藤 貴一 より:

      契約は結んでいません。暗黙の了解でそうなっているだけです。
      むしろ強制的な全量出荷強要は独占禁止法違反だと判例でも出ています。
      お互いメリットが無いので無理して続ける必要も無いと思います。

  3. しん より:

    どこの県のJAも同じですね。
    こちらのJAでは独禁法に引っ掛かりメディアで取り上げられたのち県下全支所、全生産者宛に
    「全量出荷を強要することはありません」
    という文書が出ました。
    大事に保管してます。

    公正取引委員会にリークすればいいと思います。
    生産者にダメージなくJAの体制がかわりました。販売が弱いのはかわりませんがね。

    ちなみに私も同じ理由で部会除外されました。
    なぜか隣町の支所の部会には入れました。ほとんど出荷してないですが補助金等の関係から部会にいればメリットもあると思いまして。

    当時の部会担当職員にはそのうち名指しで県上層部へたれ込んでやろうかと画策中です。本人に会っても目も合わしてこれないようなのでやべーとは思ってるはず。笑

    JAはもはや死に体ですので利用出来るうちに利用しておきましょう。

    • 後藤 貴一 より:

      農協も合併を繰り返しているせいで部会によっても意識の差が大きいですね。
      別の地域の農協理事は理解してくれて苦情まで入れてくれたのですが、無理して残っても仕方がありませんので辞めました。
      独占禁止法違反は言うまでもありませんが、辞めてもデメリットが無かったので大事にはしませんでした。
      農協も古い体質から脱却しないと、逆に生産者に見捨てられていくように感じます。