【千葉県立農業大学校】農家実習が始まりました

農業者養成研修のカリキュラムのひとつである農家実習が7月から始まります。

通常研修生は、7月1日から2週間、大型特殊自動車免許(農耕者限定)の取得のための研修を受けた後に農家実習が始まるのですが、私の場合は、すでに大型特殊自動車を取得していたため、ひと足先に農家での実習が始まりました。

研修先の農家は、千葉県の東葛飾農業事務所に相談して、私の希望にあてはまる農家を紹介していただきました。(相談内容の詳細は以前の記事に記載

この農家は、ネギの周年栽培を行っており1年中ネギを出荷しているそうです。機械化の進んでおり地域でも先進的なネギ農家だということで、市役所の担当者や学校の卒業生も「この人であれば間違いない」と、太鼓判を押していただきました。

経営体系も私が理想とする経営に近いため、かなり参考になりそうです。

このため、とてもワクワクした気持ちで初めての農家実習に臨むことができました。

さて、初日ということで少し緊張しながら研修先の農家のお宅を訪問しました。なんだかんだで初日なので少し緊張します。少し大きめの声で「おはようございます!」とあいさつをすると、すぐに出てきてくださり親切に対応してくださりました。

まず、今回の研修についてのお話があり、基本的にはネギの仕事を手伝いながら、与えられたネギの圃場を自分で管理するということになりました。自分でネギの状態を確認して、必要に応じて農薬の使用などを行うようにとのことでした。責任重大です。


(与えられたネギの圃場。面積は約4反。ネギはすでに定植済)

今回の研修ために3000円出してネギの専門書を購入しました。無様な姿は見せたくないので、本を読みながら必死にやっていきたいと思います。

この日は、ネギの圃場を案内してもらったあと、出荷調整作業と収穫作業を体験させていただきました。

まず、出荷調製作業ですが、ベストロボと呼ばれるネギの根と葉を同時に切って皮を剥く機械を使った作業をさせていただきました。


(ベストロボ)

以前読んだ本に「ネギを機械化するのであればまずこの機械!」と書かれていたので、とても興味があった機械です。初めて実物を見ました。

この機械は2人1組で使用する機械で、ネギを機械にセットする係と皮を剥く係に分かれます。

1人が機械にネギをセットすると、機械がネギの葉と根を同時に切断してくれます。その後、もう1人の係がネギの皮を剥いて次の工程に回すといった作業になります。

私はネギをセットする係をやったのですが、とても作業が早いですね。実家ではネギの出荷作業は手作業でした。根は包丁で1本1本切っていましたし、葉もナタを使って手作業で切っていました。座りっぱなしで尻が痛くなることもないし、疲労感もあまりなく作業できました。

また、収穫作業についてですが、こちらも自走式の収穫機を使っての作業でとてもラクでした。

作業速度は少し早いくらいのようですが、労力が全然違います。実家は手作業で屈んで収穫していたため、腰が痛く力も使う大変な作業でした。ですが、この機械を使うと腰への負担がほとんどなく、めちゃくちゃラクでした。

農家の方も「収穫はこの機械を1度使ったらもう手作業にはもどれないよ(笑)」と言っていました。私も全くもって同感でした。この機械が欲しくなりました(笑)

あっという間に1日が終わりましたが、この1日だけでも様々なことを学びました。作業体験はもちろん、経営についても教えていただき、周年でネギを出荷することにより安定した取引先を作ることができると話されていました。大変やさしく丁寧に指導していただき、本当にありがたいです。

これから毎週火曜日と木曜日の週2日の研修となります。様々な実践的な知識・技術を積極的に学んでいきたいと思います。