【千葉県立農業大学校】トマトが豊作です!一方で尻腐れ病を発見

前回の記事でトマトの初収穫について紹介しましたが、初収穫から約1週間が過ぎると、先週はほとんど青かった1段目のトマトがどんどん色付き始めました。


(一番下の段(1段目)の実が色付いています)


(半分以上の実が熟しています)

ここ最近忙しくてほったらかしになっていたのですが、久々に様子を見てみると多くのトマトが熟していたため、急いで収穫作業を行いました。


(収穫したトマト)

えらいたくさん採れてしまいましたね。前回と同じく割れてしまっている実が多いですが、自家消費であれば全く問題なさそうです。ですが、この量を家で使い切るのは困難でしょう・・・。

他の研修生にお裾分けしようと考えたのですが、他の研修生もトマトを栽培したり貰ったりしているため、残念ながら貰い手が見つかりませんでした。

仕方ないので持ち帰って、トマトの大量消費レシピを探してみたいと思います。ざっとインターネットで探した感じだと、トマトソースが大量消費できそうなので良さそうです。週末に時間があればやってみたいと思います。

なお、収穫したトマトに1つだけ生理障害が出ている実がありました。

これがそのトマトです。

一見特に問題なさそうに見えますが、実はそうではありません。裏側を見てみると・・・

このように黒くなってしまっています。

実はこれは、トマトの尻腐れ病と呼ばれる生理障害です。ちなみに『病』とついていますが、これは病気ではありません。生育環境が原因で起こる生理障害の一種です。

原因としてはまず、養分が多すぎることが考えられます。土壌養分に窒素が多いと窒素過多により尻腐れ病が発生してしまいます。また、極端な乾燥状態が原因で発生するケースもあります。

今回私がトマトを栽培しているハウスは、事前に土壌分析をした結果、土壌養分がかなり多く残っているという結果が出ていますので、窒素過多が一番の原因と推察されます。

一方でトマトの糖度を高めるために灌水をほとんどしていなかったため、極端な乾燥状態が原因とも考えられます。甘いトマトを作るためには単純に水を切ればいいという訳ではないということでしょうか。トマトの栽培も難しいですね。

ただ、今回尻腐れ病が発生していた実はこの1つのみであったので、幸いにも今のところ大きな被害は出ていません。今後の生育を注視していきたいと思います。