ネギの収穫が始まりました。今回収穫するのは坊主不知(ぼうずしらず)という分けつのネギです。一般的に今くらいの時期(5月)のネギは花(いわゆるネギ坊主)が咲いて商品価値が著しく低下してしまいます。
しかし、この坊主不知は、この時期でもネギ坊主がでにくいネギなので、一本ネギの供給が減少し相場が高騰するこの時期にネギを出荷できるのです。
ただし、この坊主不知ネギにも欠点があります。それは分けつネギであるが故に一本ネギに比べて曲りが多いことです。また、日にちが経つにつれてどんどんネギ坊主が増えてくるうえに相場も下がってくるため、急いで収穫を行わなければなりません。
という訳で収穫作業は迅速に行う必要があります。
しかしながら、私は自走式収穫機などというスペックの高い機械は持っていませんので、トラクタに装着したアタッチメントでネギの土を崩していき、人力でネギを抜いていきます。
機械で土を崩すとこんな感じでネギの根っこの部分だけ埋まったような状態になりますので、一気に抜いていきます。今日は2人だったので、1人がひたすらネギを抜き、もう1人がネギをヒモで縛ってトラックに載せていきます。ネギを抜く係はまるで人間収穫機です。
ひたすらネギを抜いて左側に並べていきます。
収穫したネギです。丁度良い太さに仕上がっています。
収穫したネギは根っこと葉っぱを切り、皮を剥いてからダンボール詰めして出荷します。
(根葉切り・皮むきをして箱詰めする前のネギ)
最近では根葉切りはほとんどの農家では機械化されていると思いますが、うちはまだ機械を導入できていないので、包丁とナタを使ってひたすら人力で根葉切りをしていきます。かなりのオールドスタイルです。
これが結構時間がかかるんですよね・・・。
今年の夏には根葉切り機を導入したいです。皮むき機もボロボロなので、こちらも新調したいと思っています。本当はさっさと導入したかったのですが、日本政策金融公庫の融資制度(青年等就農資金)を利用する都合で、事務手続きに時間を要してしまっています。補助金もそうですが、公的制度の利用にはどうしても時間がかかってしまうのがネックですね。
まぁ。人力でもやらなきゃどうしようもないので、しばらく休みなしで頑張っていきます。