5月に出荷予定の初夏ねぎのトンネルを外しました。
多少徒長気味で倒れてしまっているものもありますが、手直ししながら土寄せをしています。
この初夏ねぎは、トンネル被覆することにより、ねぎ坊主の発生を回避し、通常の露地栽培では出荷できない時期(4月~5月)にねぎを出荷することができます。
また、通常5月の一本ねぎはねぎ坊主が出ている関係で固く食味が良くありませんが、このねぎは柔らかくて食味の良い美味しいねぎとなります。
千葉県では『プレミアム夏ねぎ』としてブランド化しており、都内の高級スーパーや料理店向けに出荷されています。
今年は新型コロナウイルスの影響で市場相場に若干の懸念はありますが、順調に育っています。
さて、ここからは栽培技術に関する話になりますが、通常、このねぎに使用するトンネルは出荷を早めるために新品のクリンテートを使用しています。
高価な被覆資材ですが、マニュアル通りの栽培だとこの新品クリンテートに換気孔を徐々に空け、最後に天井に切れ目を入れてネギの葉を出していきます。
つまりこの新品クリンテートは一作限りの使い捨てとなります。
マニュアル通りにやると高価な資材を贅沢に使うことになりますが、ケチな私は勿体ないと考え今年は換気孔を一切空けずに被覆を外すこととしてみました。
これで来年も再利用できます!!
ただ、換気孔を空けていないため、日中のトンネル内は40度を超える高温となっています。
このため、高温障害により根が弱っている可能性がありますので、今後の生育に遅れが生じることも考えられます。
結果は今後出てくることになりますが、少しでもコストを削って良いものを作るため、試行錯誤の日々です。